屈指の重たさを誇るモンスター、三邪神について

特殊召喚はできず、召喚したい場合はモンスター3体を生け贄に捧げなければならない…

そんなヘビー級のモンスターである邪神を3種類投入し、それを主軸とした【三邪神】デッキの話です。

主役はもちろんこの3枚。

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個人的には最も悪魔らしいデザインのドレッドルートが好みです。

 

 

デッキレシピ

現在のデッキレシピはこちらです。(2020/08/19時点)

三邪神と相性の良い『七精の解門』を中心に構成しています。

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簡単なデッキ紹介

レベル10である邪神をトリガーにして永続魔法を墓地から回収したい、という考えからスタートしています。回収の筆頭候補は地獄門の契約書です。地獄門でラミアをサーチ、ラミアのコストで地獄門を墓地に送って特殊召喚。この一連の流れに解門の回収効果が加われば、毎ターンラミアを場に呼べるという算段です。

ラミアは自身の効果で墓地からも特殊召喚できるので、手札コストにすると無駄がありません。ちょうど解門には手札1枚をコストに墓地の攻守0/0の悪魔を蘇生する効果があるので、この組み合わせでモンスターが2体並びます。あとはデビルズサンクチュアリなり解門の動きで落としたゼピュロスを出すなりして、モンスターを3体並べて邪神の召喚をサポートしていきます。

解門からキュリオスを出す際にリンクリボーを挟むので、蘇生した混沌の召喚神をリンクリボーに変換すると、リリースに反応して闇黒の魔王ディアボロスが反応するのでスムーズに3体並びます。

デッキ内のラミアが枯渇するとこの動きが出来なくなるので、再利用する手段としてネメシスを入れています。ネメシス自身も召喚権を使わずに場に出てくるので、邪神の召喚に一役買ってくれます。特にネメシスフラッグは後続のモンスターをサーチできるため重要なモンスターです。

ネメシスを入れている恩恵としては、闇の誘惑でデッキに仕込んだギミックが崩壊しないという点もあります。仮にネメシスが入っていないとすると、1枚だけ投入している混沌の召喚神やゼピュロスを除外したらそれらのカードはもう機能せず、その周辺のギミックもすべて使えなくなります。いわゆるコンボデッキなので、それは致命的なダメージとなります。

邪神デッキはただでさえ重たいので、手札を整えるカードは必須ととらえています。序盤の行動として気兼ねなく闇の誘惑を発動できるのは、ネメシスの存在があってこそです。

冥帝従騎エイドスをデッキに戻すことができるのもネメシスの重要な役割です。一度イデアエイドスの動きが通れば次のターンも2体を並べつつアドバンス召喚権を追加できますが、この動きはデッキ内にエイドスがいることが条件となります。そこをネメシスでサポートして、毎ターンイデアエイドスを使おうじゃないのという狙いがあります。

 神スライムが出せる状況でクロシープを挟むと墓地からイデアを呼べるので、エイドスで増えた召喚権も使って邪神を1ターンに2枚出すこともたまにあります。

 

おおまかなデッキコンセプトとしてはこのように、解門を中心にモンスターを並べていき、邪神の召喚をサポートしていくというものです。

 

 三邪神のポイント

改めて三邪神の共通点をおさらいすると、特殊召喚不可、3体のモンスターを生け贄に捧げた場合のみ召喚できるという召喚に対する重い制約があります。

それを踏まえた上でのポイントは大きく4つに分けられます。

1 邪神を手札に用意する

2 召喚権を使わずにモンスターを3体並べる

3 邪神に耐性を与える

4 邪神の召喚で消費したリソースを回復する

 

1から順に見ていきましょう。

1 邪神を手札に用意する

邪神には三幻神でいう『真実の名』『古の呪文』のようなサーチカードがありません。

闇属性悪魔族レベル10というステータスは一見よさげに思えるかも知れませんが、サーチカードには恵まれていません。

現状のカードプールで邪神を手札に加えるには、少々遠回りをする必要があります。

主な候補としては以下のようなものがあります(他にいいのがあったら教えてください)。

ラルバウール(ワンフォーワン)

悪王アフリマ(ドレッドルートのみ)

魂のカード(ライフが8000の場合にドレッドルートのみ)

デュークシェード(墓地からレベル5以上の闇属性を回収)

苦渋の黙札、神託チャージetc.

いずれも発動までに準備が必要だったり1枚では機能しなかったりと、速効性に欠けているのが気になります。

唯一召喚権を使わずにサーチができて発動後の制約もかからないのがワンフォーワンからのラルバウールでしょうか。手札の消費が激しいのは気になりますが、地獄門の契約書でサーチしたラミアなどをコストにすれば、消費は1枚で抑えられます。

とはいえ結構な荒技には違いないので、サーチに頼らずとも邪神を手札に用意できるように合計8枚の邪神をデッキに入れています。

本来なら邪神は各3枚ずつ入れたいところですが、イレイザーはある程度特化した構築にしないと効果を存分に生かせないので2枚にしています。

邪神が手札に固まって動けないという手札事故もありがちなので、それを解消するためにも、闇の誘惑、チキンレース、スカルデットといったカードで手札を整えていきます。

 

2 召喚権を使わずにモンスターを3体並べる

邪神には3体の生け贄が必要です。

並べるだけなら七精の解門プラス手札コスト1枚で解決しますが、その場合召喚権が足りません。

真っ先に思いつくのは召喚権の追加ですが、召喚権の追加は重複しないというルールがあります。解門からの動きで暗黒の招来神の効果を使って攻守0の悪魔族を追加召喚をした場合、冥帝従騎エイドスの効果は適用されません。

ただし、二重召喚のように召喚権の回数そのものを変更する効果はこれとは重複しません。召喚権についてはwikiに詳細が書いてあるので、気になる方はこちらで確認してください。

yugioh-wiki.net

 

召喚権を追加して邪神を召喚することも考えましたが、その場合手札消費が4枚とかになってしまいます。1ターン目から邪神を召喚しようとすると、すぐにスタミナが切れます。そのため、冥界の宝札やアドバンスゾーンがある場合を除き、邪神の召喚はなるべく2ターン目以降に狙うことを意識しています。

 

3 邪神に耐性を与える

「邪神の召喚に成功した!ヨッシャ!」そう思うのもつかの間。

邪神には一切耐性がないので、苦労して召喚してもあっさりと除去されてしまいます。

そんな悲しい事態を招かないためにも、神縛りの塚を貼ります。この1枚があるだけで邪神の場持ちのよさが飛躍します。ドレッドルートとアバターは戦闘に関してはめちゃくちゃ強いので、効果耐性と対象耐性があると一気に強くなります。イレイザーは神縛りの塚があると一生自壊効果を発動できます。

戦闘破壊時の1000ダメージもあなどることはできません。

神縛りの塚の効果は相手のレベル10以上のモンスターにも適用されるので、そこには注意が必要です。

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また神スライムも邪神に耐性を与えてくれます。

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攻撃対象と効果対象を神スライムに限定する効果があるので、自軍のモンスターは戦闘耐性と対象耐性を獲得できます。

耐性付与という点では神縛りの塚に軍配が上がりますが、神スライムは自身が高打点のモンスターであることは大きな魅力です。

神スライム自身もレベル10のモンスターなので、塚の効果で耐性を得ます。神縛りの塚+神スライムの堅さはかなりのもの。

 

4 邪神の召喚で消費したリソースを回復する

邪神の召喚はカードの消費が激しく、一度の召喚で大体3枚以上のカードを使います。なるべく早くリソースの回復をしないとスタミナが持ちませんが、アドバンス召喚はその辺が充実しているので助かります。

このデッキに入っている冥界の宝札とアドバンスゾーンはどちらも手札を補充する永続魔法です。

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大きな違いとしては発動タイミングでしょうか。

 冥界の宝札は召喚に成功した時に発動するので、すぐさま2枚ドローできます。

アドバンスゾーンは効果の発動がエンドフェイズとやや遅いですが、それでも採用したいカードです。

3体のモンスターをリリースする邪神とは大変相性がよく、確実に3つすべての効果を発動できます。処理の順番としては1体以上の効果からとなります。

セットカードの破壊は発動機会は多くないですが、アバターの効果で魔法罠を封じているとセットカードも増えるので破壊しやすくなります。この効果は対象をとらない上にモンスターも破壊できるので、除去性能は高め。

2体以上の効果で1枚ドロー、3体以上の効果の効果で墓地からモンスター1枚を回収できます。特にガーディアンスライムは相手の攻撃を防ぎつつ次のターンに神スライムになれる攻防一体のカードなので、これを回収できると大きな安心感があります。

ゼピュロスやトリッククラウンのダメージにも反応するので腐ることは少ないです。

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冥界の宝札、アドバンスゾーンの2枚は永続魔法のため、解門の効果で墓地から回収することができます。エルドリッチのSSコストにしたあとに回収できたりします。アドバンス召喚のサポートという限定的なカードでありながら、解門のおかげで完全に腐る状況が少ないので、積極的に採用できます。

遊戯王のドローカードは使い切りのものが多いので、こういった置きドローソースは使っていてとても楽しいです。

リソースの回復という点では、闇黒の魔王ディアボロスも大事な存在です。

邪神が召喚されると手札か墓地から沸いてくるので実質的に消費を補ってくれます。

アバターの打点を3100に底上げする役割もあり、頼りになる存在です。

 

 おわりに

この構築もまだ完成と呼べるものではありませんが、迷走を重ねた末にたどり着いた構築なので気に入っています。

メインデッキに入る重量級のモンスターというのは心が躍りますよね。切り札、エースカード、そんな言葉がよく似合います。重量級のモンスターがフィールドで躍動している様子は遊戯王の醍醐味だと思っています。使っていて楽しいデッキなので、これからも色んな形の構築を模索していくと思います。

現状の邪神デッキについてはここまでとなります。構築に関する疑問やアドバイスなどありましたら、ブログでもツイッターでもどんどんご意見ください。お待ちしてます!

 

(もっとブログの更新頻度上げないとなぁ…)